第1話「堕天使」 2008年4月16日(水)よる9:00~9:54 倫子(中越典子)から大事な話があると呼び出されたものの、典子はケーキ作りの真っ最中。話しかけることもできずに捜査一課へと戻ってきた直樹(井ノ原快彦)だったが、それにしても「大事な話」ってなんなのか?まさか、プロポーズ!? 思わずニヤける直樹だったが、そんなところを倫子の父で上司でもある倫太郎(渡瀬恒彦)に見られてしまい大慌て…。 とある病院に入院中の代議士・館林(冨家規政)の刺殺体が病室から発見された。ペーパーナイフで刺された館林、さらに看護師の昌子(木村和可)がやはりペーパーナイフで刺され、倒れていた。一見、無理心中のように見えるのだが…。 昌子の同僚の良美(弘中麻紀)の話によると、2人は交際というよりも昌子が一方的に館林に好意を寄せていたとか。 病院に駆けつけた第一秘書の保田(俵木藤汰)と第二秘書で元アナウンサーの百合子(雛形あきこ)に話を聞くと、保田は昌子の存在など一切知らなかったが、百合子はそれとなく聞いていたらしい。とはいうものの、2人は館林からこの病院に入院したことも知らされていなかった。どうやら極秘入院だったらしい。 関係者の証言などから、一方的に館林に思いを寄せていた昌子による無理心中である可能性が高い。しかし、昌子の妹・祥子(小池里奈)に「自分が看護師になるまで面倒を見ると約束した姉が死ぬはずない」と涙ながらに訴えられた直樹には納得がいかない。 祥子から見せられた昌子の日記に「先生の大好きな真っ赤なバラをプレゼントした」と書かれているのを発見した。やはり昌子は館林に熱を上げていたらしい。が、倫太郎は館林が好きだったバラはピンク色だったことを秘書たちに指摘されていた。昌子が真っ赤なバラを贈ったのは館林ではない“先生”ということか… 次第に捜査の過程で、外科医の東条(田中実)であることが判明。ということは、心中に見せかけた殺人事件・・・。志保(羽田美智子)、青柳(吹越満)、矢沢(田口浩正)は仕切りなおそうとするが、なぜか村瀬(津田寛治)は二の足を踏む。婚約者つかさの父で警察庁長官官房参事官の安西(三浦浩一)にそれとなく圧力をかけられたらしい。 そんな村瀬を無視して直樹と東条を訪ねた志保は、昌子との関係を聞き出そうと迫る。 一方、捜査一課の部屋に残る村瀬に、倫太郎はそれとなく秘書の百合子の証言がおかしかったと告げるのだが…。 第2話「兄弟」 2008年4月23日(水)よる9:00~9:54 誰かに監視されているような気がすると、不安を訴える倫子(中越典子)に、直樹(井ノ原快彦)は周囲を見回してみるものの、そんな気配は感じられない。念のため注意をという直樹だが、そんな2人を遠くから見ている男がいて…。 スーパーでお惣菜を買おうとしていた志保(羽田美智子)だったが、医師の東条(田中実)の姿を見かけるとあわててお惣菜を戻しお鍋の具材をカゴの中へ。友人たちと鍋パーティーをするからと、東条の前で見栄を張って店を飛び出した志保だが、具材はそのまま署にいる倫太郎(渡瀬恒彦)のもとへ。志保の思わぬ差入れに大喜びの倫太郎だが、直樹は困惑…。 そのころ、矢沢(田口浩正)が入院中の妻・早苗(畑野ひろ子)について、医師から診断結果を告げられていた。がく然とし、言葉を失う矢沢。見舞いに来ていた青柳(吹越満)と妙子(遠藤久美子)の前では、無理やり笑顔を見せるのだが…。 元ボクサーの島津一郎(本宮泰風)に連れ去られていた琴音(大村彩子)の遺体がボクシングジムから発見された。琴音は妊娠中、恋人の島津次郎(鈴木浩介)は、琴音を拉致した一郎の実弟だった。 一郎と次郎の兄弟は幼いころに両親を事故で亡くし、カトリック系の施設で育てられた。その施設で琴音と知り合ったのだが、兄はボクシングで世界チャンピオンを目指しながらもケンカが原因でボクシング界を追放。以降、すさんだ生活を送ってきていたが、弟の次郎は司法試験に合格、琴音と近々結婚する予定だったという。 行方のわからない一郎の犯行である可能性が高いが、動機が今一つはっきりしない。9係のメンバーは一郎の行方を追うことに。 倫子のもとに直樹の兄・和樹(豊原功補)が突然現れ、借金して帰ったという。宮原(金児憲史)から連絡を受けた直樹は、なぜか和樹の話題を避けつつ倫子に兄が借りた分の金を渡していく。 和樹と再会した直樹は激しく兄を非難。二度と自分や母親に関わるなと突き放すが、和樹は2人っきりの兄弟だからと悪びれた様子もない。いったい2人の間に何が…? 次郎から一郎が立ち寄りそうな2人の思い出の場所などを聞く直樹、婚約者を殺されているにも関わらず兄を許そうとする次郎に不審を抱く。念のためアリバイを聞くと映画を観ていたという。 事件現場のジムのそばから珍しい土が検出された。報告を受けた倫太郎は自分の靴下についた土を鑑識の理沙(加賀美早紀)に調べてもらうのだが…。 第3話「装飾死体」 2008年4月30日(水)よる9:00~9:54 兄・和樹(豊原功補)が倫子(中越典子)に借りていた金を返していた。金にだらしないものと思い込んでいた直樹(井ノ原快彦)は電話で素直に謝るが、その電話を受けながらも和樹は路地裏で何者かに殴られていた…。 一方、村瀬(津田寛治)はつかさ(浅見れいな)から両親への挨拶に来て欲しいと頼まれる。警備局長に出世するというつかさの父・安西についに自分も認めてもらったか…。つかさとの婚約よりも出世への道が開けたことに喜びを感じる村瀬。そんな本音をつかさに見抜かれそうになるが、なんとかごまかして…。 とある繁華街の路地裏から顔や身体に生クリームなどでデコレーションされた奇妙な死体が発見された。被害者は8年前、ホステスと共謀して美人局まがいの強請りから傷害致死事件を起こしていた椎名(杉浦文紀)。1週間前に出所したばかりだったが、8年前の事件では被害者の磯村の妻・信子(高畑淳子)がメディアによって犯人扱いされ、名誉をひどく傷つけられていた。刑事の見込み違いが原因と、青柳(吹越満)らは激しく非難するが、実はその見込み違いをした刑事こそ、9係の係長・倫太郎(渡瀬恒彦)だった…。 その倫太郎は一人、お菓子教室の講師をしている信子に会いに行く。椎名が殺害されたことを伝えると、なんと信子はあっさり自分の犯行であることを自供する。 信子によると、スーパーで菓子作りのための材料を買い揃えていたときに偶然椎名を見かけたという。例によって店員に言いがかりをつける椎名に怒りがこみ上げてきた信子は、その後も椎名を尾行。スナックで8年前に夫を殺害した事件を自慢げに話す椎名に怒りを抑えられなくなり、人気のない路地裏で殺害したという。それでも怒りが収まらず、スーパーで買ったケーキの材料で“デコレーション”し、ようやくすっきりしたらしい。 刑事部長の是枝(誠直也)の指示で捜査から外されることになった倫太郎だが、命令を聞いているのか聞いていないのか、信子が事件当日に買った材料を改めて買い揃えるなど捜査を続ける。 一方、信子は取調室で志保(羽田美智子)に対して倫太郎に対する..
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